映画日誌『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』
★★☆☆☆
「石ノ森章太郎に想いを馳せろ!だが中身はない!!」
今年は仮面ライダー50周年のメモリアルイヤー
と言う事にちなんで制作された記念作品と言う位置づけなんだと思います
私は所謂「特撮出戻り組」でして
仮面ライダーはゼロワンから、スーパー戦隊はキラメイからちゃんと観てます
(ちなみにウルトラマンはZから)
いずれも昭和世代で終わってる口なので平成ネタはほとんどわかりません
ライダーや戦隊も毎年映画のルーティンがあると思うのだけど
今はどんなサイクルになっているのか、ましてコロナの影響でかなり時期がズレてるので、本作がどの位置付で公開されたのかは余りわかっていません
上記の解釈は、そんな自分なりに考えた結果と言うわけです
そんな前置きはともかくとして…
全く興味ない人は観に行くだけ時間の無駄です
まぁ観に来ているのは好きな人だけだと思うけど
前半パートはいつものお祭り映画のノリ
後半パートは石ノ森章太郎先生の歴史や想いに触れてからの最終決戦
セイバーとゼンカイジャーのダブル主演とは言え
話のメインは石ノ森章太郎(鈴木福)で進むので、どうしてもセイバー目線の比率が多くなる
それにしてもテレビ本編での神山飛羽真(内藤秀一郎)は好きになれなかったけど、こう言う単発の映画であればそれほど不快感なく観れるのが不思議
反対に五色田介人(駒木根葵汰)は存在感が薄かったなー、彼の方が好きなので残念
前半パートではそれぞれが異世界に飛ばされて奮闘するお馴染みのパターン
ここではシンケングリーン、キラメイブルー、ワシピンク、リュウコマンダー、ゼロワン、ジオウ御一行などが客演して盛り上げる
振り返ってみると、ストーリー的に特に重要なポイントはなく
また、ゲスト出演した皆様もこれ以降の登場は無し
ただ、お祭り感があるのでめちゃくちゃテンションが上がる劇場版の醍醐味と言える
後半に入ってきていよいよ今回の本題に入ってくる
福君が石ノ森章太郎を演じて、仮面ライダーやスーパー戦隊と言うヒーローを生み出した思いが語られる
なんだけど、あまり深く掘り下げてないので印象に残っていない
むしろ、飛羽真と賢人とルナの奇妙な三人生活の関係性が衝撃的過ぎてそっちに気を取られ話が頭に入ってこなかった…
ちなみに、大人ルナだけど、幼少期のルナから「あーっぽい!成長したらこうなるよね!」と思わせる人(横田真悠)を良く探してきたなとホンマ思いました
これは素直に脱帽です
まぁそんな感じで何かうだうだと進んでいきますが、結局は本郷猛(藤岡弘、)の登場でオチが付く
本郷猛が石ノ森章太郎に向かって「先生!」と呼び掛けるシーンは不覚にも涙腺崩壊です
あのシーンは初代仮面ライダーを演じた藤岡さんだからこそ胸が熱くなるんですね
自分が昭和ライダーが好きってこともあるけど、色んな想いがグッと湧き上がってきました
そこから最終決戦ですがとにかくライダー・戦隊・敵が入り乱れて画面がうるさくなります
闘っているのが最早誰なのか、視認することは不可能です
各画面で登場しているライダー及び戦隊のロゴが表示されますのでそれを見て「あぁー」となります
それ以上に、と言うかこの映画での一番の不満でもあるのですが、この戦闘時にスーパー戦隊のレッドがそれぞれの名乗り台詞を言うのですが、たぶん全員一緒の声優さんだと思う
これ本当にどうにかならなかったんですか?
皆同じ声で、取り敢えず言わせとけー感が強くて折角の盛り上がり場面なのに
全然「うおぉぉぉぉ!!」ってならない
いやむしろ「滑ってるわー」しかない
メモリアル作品なんだから本人たちから一言貰って来てほしかったー
いや、もちろん皆さん現役で活躍されてお忙しいのですから、そんな簡単な事ではない
むしろ無理な事ではあると重々わかっていますが
それでも…とどうしても思ってしまいます
てか、できないなら無理に言わせなくても良かったのに!!と思う
全編通してファン向け映画としては不満はないけど、だからこそここの不満感は際立ってしまった感じです
後、巨大化した敵に対して、戦隊はロボがあるからいいけど、ライダーはキツイよね
全員でライダーキックの絵面は流石に無理があり過ぎた…
今回の敵はアスモデウスでしたがそれはそれで何故?と思う
割とリアルな名前を出してきたので記憶に残ってる
今回の内容にどう絡んでたのかな?
強いて言えば博識な悪魔だったからかな…
是非、考察してみてください
そしておまけ映画のリバイスやね
一言だけ、「尺が長すぎる!!」
観てて途中で飽きてくるわ
後はいきなりで木村昴のテンションに付いて行くのはキツ過ぎる…
本編は今のところ面白いです!!
セイバーより全然好きですね^^
ライダー・戦隊映画は単発だと中身の濃い作品が出るけど
オールスターだと薄くなる(プリキュアにも言えるけど…)
ただ、今回は石ノ森章太郎を話の軸に据えているなら、もう少し厚みのあるストーリーにして欲しかったなと思いました
入場特典はコンプリートw
『スーパーヒーロー戦記』のワンダーライドブックはめちゃくちゃカッコ良かったので
速攻で予約してしまいましたw